11:30に『風天』の前に着く。
暖簾は出されているものの、
シャッターは半開き。
そのまま暫し佇むも、戸が開かれる気配はなし。
中を覗き込んでいると店員さんが気づいて顔を出し
「12時からです」とぼそっと。
「えっ、時間、変わったんですか?」と
思わず口をつく。
どこかに書いておいて欲しかったなぁ、もしくは
暖簾を出さないとか。
昼休みの貴重な5分を無駄にしちゃったよ。
それでも、周辺には良店が犇いているのは
【大井町】の有り難いところ。
標題店は五年振りの訪問。
前回の《つけめん》はなかなか良かった記憶。
店内は厨房を囲むL字型十一席のカウンター。
席間には透明の衝立。
11:35の入店で先客は二。その後
食べ終わって出るまでの来客は三。
食したのは、
豚鶏ラーメン+味付半熟玉子。
値段は670+ランチタイムサービスで670円。
会計はオーダーと同時に現金精算。
以前は券売機があったと思ったけど
変わったのね。
4分ほどで
黒塗りの重い丼に入った一杯が供される。
これで670円は凄くね?
チャーシューは子供の掌大が一枚。
厚みあり。味付けも独特。
軟らかく茹ったホウレン草が一掴み。
トランプ大の海苔が二枚は香りが良い。
メンマは穂先が一本。しゃくしゃくしている。
玉子は小さく、剥き方はかなり粗い。
半分に割れば、黄身がとろりと流れ出す。
出汁の味も染み、濃厚な旨味。
麺は細、ストレート。
表面は滑らか。
ずずっと啜れ、しんなりした口当たり、
ぷっつりとした噛み応え。
量は公称200gも、そこまではない体感。
スープは動物系の醤油。
カエシの鹹さや尖りはなく
合わさった素材の出汁の旨味が前面に。
丸みを帯びた軟らかめの味で
こくっと含めてしまう。
評価は、☆5点満点で3.5(☆☆☆★)。
オペレーションも含め
前回とはかなり諸々違っているような。
それでも、この高コスパは
有り難いの一言。