RollingStoneGathersNoMoss健啖部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

間借り創作ラーメン 麺処「図鑑」 鴨の編@渋谷 2020年10月17日(土)

二週間前オープンの新店。
既に多くのブロガーさんがレビューをUpしており、
訪問当日もそれらしき人達が写真を撮る姿多数。


場所は【(雨ふり)道玄坂】から【道玄坂小路】に入って直ぐの左手二階。

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開店の十分前に着くと「外は雨で濡れるし寒いですから
中でお待ちください。11:30から作り始めます」と丁寧な案内。

この時点で先客は五。
更に六人の来客が続き、開店時には既に満席。

その後も三~四人の外待ちが常態で
なかなかの繁盛振り。


店内は厨房に向いたストレート五席のカウンター、
四人掛けのテーブルが三卓。

オーダーは各所に置かれたメニューを見ながら直接、
会計は渡された伝票を持ち、食後に入り口脇のレジで。

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食したのは、
特製淡麗鴨だし中華そば塩。
値段は1,150円。

念のため「大盛りはできたりするんですか」と確認すれば、
「申し訳ありません、できないんです。
その代わりスープが美味しいですから、
たっぷり召し上がって下さい」と
見事な切り返し。


ロット二杯づつを丁寧に作っているので長期戦を覚悟したら、
ほぼほぼ15分で「熱いのでお気を付けください」と
厚手の丸みを帯びた丼で供された一杯。

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表面に厚めに張られた鴨油の効用だろうか、
濃厚な鴨の香りがもんもんと立ち上がる。

これはすげ~旨そう。


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鴨チャーシューは二種。
中がレアなものは花札大。
もう一種はその半分ほどの大きさ。

前者は直ぐに半生な状態で一枚を、
以降は火の通りを確認しながら、もう一枚もう一枚と。
食感や旨味が変化し、楽しい。

後者は厚みもあり、強く炙られた皮目から香ばしさも漂う。
個人的にはこちらの方が力があって好きかも。


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しゃきしゃきの小松菜が一掴み。


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玉子は黄身がゆるゆると流れ出す。
濃厚さを堪能できるも、もうちょっと硬目が好みだな。

ウリの麹漬けはさほどの威力を認識できず。


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麺は細、軽くカール。
茶色い粒子が散在する全粒粉。

つるりと啜れしなりとした口当たりの柳麺。
ぷつりとした噛み応え。

喉の奥を滑り降りる段で、ふわりと麦を感じる。

量は100gちょっとだろうか。


スープは塩、ややくすみのある清湯。
熱々を口に含めば、《鴨南》ほどの直截さより
じわりじわりと味が広がり鴨を口一杯に感じる。

鹹さの尖りは無いし、上品に纏り
気持ち良く完飲。

添えられていた柚子皮の微塵切りは無くても良いかもの印象。
それよりも鴨だけあって白葱が合うなぁ。


評価は、☆5点満点で4.5(☆☆☆☆★)。


店のツイッターで「本日は三十食限定」と書かれていたので
勢い込んでの訪店も、このペースでの来客が続けば
13時前には完売しちゃうんじゃないか。