所用で出かけた折に、思い立って知人に連絡を入れると
たまたま近くに居ると言う。
何たる僥倖。
緊急事態宣言も解除され、
店もゆるゆると営業を再開しているようだし、
ちょっと一杯ひっかけるのはどうかな?
店の前には消毒用のアルコール液。
中に入れば検温と手指の消毒を再度。
随分と念が入っている。
広い店内に店員さんは二人だけ。
どうりで訪いを告げても、なかなか出て来なかった道理。
結局、店を出るまで他の来客は来ず貸し切り状態。
店舗側も運営に苦慮しているらしく、
一時間飲み放題で税別千円以下のプランを提示
(二時間では千五百円)。
界隈では嘗てない安さ。
当然のことながらそれをお願いし、
ささっと食べて最後は鍋で〆ようか。
《お通し》の漬物。
塩分が強すぎず良い感じ。
《大蒜丸焼き》
ほくほくした口当たり。
火の通し方のせいか、臭いも気にならない。
《胡瓜の叩き》
夏にはやっぱり、これでしょ。
季節柄水分たっぷりなのに、旨味も溢れる。
塩昆布を始めとして塩分も強くなく食べ易い。
《モツ焼き》
野菜の彩も美しいし、モツの量が多い。
勿論、種類もね。
野菜:モツ=1:1の比率になってるんじゃ。
他の客はいないので、三密の可能性は低いけど
予定通り、早めに鍋に移行する。
《博多明太もつ鍋》
これで二人前。
明太子の量が多い多い。
上に乗っている、色が薄いものは、煮える迄のおつまみ用で
そのままお食べ下さい、と。
で、こっちもモツの量が凄いのよね。
サービスかしら。
最後は《ちゃんぽん一人前》で〆。
砂時計が落ちるまで、ちゃんと茹でたものの
ごわごわした格闘感のある歯応え。
払いは合わせて9.4千円と
なかなかにリーズナブル。
《出汁巻玉子》が無かったのは残念だけど、
そこそこ満足して店を出る。
チェーンでもなくなっている店があることを思うと、
少しでも多く生き残って頂きたい。
まだまだ飲食店にとっては冬の時代だし。