【海岸通り】を挟んで【鮫洲試験場】の対面。
時節柄開店時刻は11:30~と後ろ倒し。
入り口のドアは大きく開け放たれ、
厨房とカウンターの間には透明シートがぐるっと下げられている。
店内は厨房を囲む瓢箪型二十席強のカウンター。
11:30の入店で先客はゼロ。その後
食べ終わって出るまでの来客は二。
三月いっぱい試験場は閉じられていたし、
四月になってからも免許更新手続きは中止中。
門前店だけに、集客は苦しいだろうなと誰何する。
オーダーは各所に貼られたメニューを見ながら直接、
会計は食後にカウンター越しに。
食したのは、一番右側に書かれている
大王つけ麺。
値段は900円。
発注から8分ほどで
麺とつけ汁が同時にカウンター越しに渡される。
麺はやや細、縮れ。
丁寧に水で〆られ、表面は艶っとしている。
滑らかな口当たりでつるりと啜れもちっとした噛み応え。
量は200gほどか。
つけ汁は五目餡。
鶉の玉子が一個、メンマが数本。
木耳、白菜、人参、モヤシ。
表面には葱がぱらり振られている。
餡は熱々であうやく舌を火傷しそうに。
都内の今日は低い気温も、次第に体がぽかぽかするほど。
醤油の鹹さもなく、甘みもたっぷり野菜由来の軟らかいもの。
が、この麺に合っているかな?との疑問と
肉類が全く入っていないのは残念。
評価は、☆5点満点で3.0(☆☆☆)。
以前は都内の至る所で見かけ、自分が
《つけ麺》なるものを初めて食べたのも
四十年近く前の同チェーンだった記憶。
今は定食類も充実した「町中華」に近いポジショニングなのだろう。