『春道』の跡に入った一軒。
標題店とは関連アリらしく
店員さんが着ているTシャツの背中側にもその店名が。
で『春道』は玉突きの様にこちらの跡地に移動、と。
店内は厨房を囲むL字型十席のカウンター。
11:35の入店で先客はゼロ。その後
食べ終わって出るまでの来客は八で堰を切ったかのように
バタバタと客足が増える。
券売機は入り口左手。
食したのは、
味玉まぜそば+大盛。
値段は870+100で970円。
本来ならウリの汁モノを食べるべきも
玉子を付けて大盛りにすると千円を超えるので
思いとどまる。
カウンターに置かれた蘊蓄を読みながら待っていると
味変用の檸檬と共に白い丼に入った一杯が供される。
玉子のインパクトが凄いな。
チャーシューは大人の掌大、薄めの低温調理が三枚。
メンマは太い拍子木状、薄色・薄味で軟らか。
微塵切りの生玉葱が一つまみ。
少々、味がとげとげしい。
白髪葱の上にはカイワレが数本。
予め和えられてはいるようだけど
具材を混ぜ込む為にぐりんぐりんと撹拌する。
麺は中、やや細、平、ストレート、ちょっとだけ捻じれて
一本は長め。
表面はつるりとして啜り易く、それでいてもちりとした噛み応え。
芯までムラなく火が通り、噛み締めると麦の旨味が滲む全粒粉。
そして量がかなり多くて、たぶん330g以上はあろうかと。
たべきれはするものの、デフォの量で「特製」にした方が満足度は高かったかも。
タレは出汁醤油で、鹹さと尖りが無く、バランスが取れた旨味。
食べ終わると、底に汁はほぼほぼ残らない。
中途檸檬を入れて味変。
柑橘系の酸味がこれほど合う醤油味は、正直
初めてかも。
玉子が別添なのは入れ忘れを指摘した後で供されたから。
他に客が居ない状況でのオペだったので、かなりのマイナスポイント。
でも玉子自体は(+120円だけあって)、黄身の存在感と
ねっとりした茹で加減、味の沁み方も含め絶妙の出来。
評価は、☆5点満点で4.0(☆☆☆☆)。
やはり汁モノが正解だったかな。自分以外の客のオーダーは
全てそちらだったし。