【入新井公園】近くの小体なお店。
中は二人掛けのテーブルが八卓に
厨房に向いたカウンターが四席ほど。
四~五日前にWebで席のみ予約。
我々の入店時に先客は二組で
何れも家族連れ。
少し肌寒くはなって来たけれど
先ずはビールで喉を潤しメニューを検討。
シェフが一人だけなので、できるだけ最初に
全てのオーダーが望ましい、と書かれているので
かなり真剣に向き合う。
《生ハム 庭園風サラダ 自家製オニオンドレッシング 》
口の中ですっと溶ける生ハムよりも
主役はやはり野菜。
大田市場が近いせいだろうか、
後々出て来る野菜はどれも美味しい。
《アスパラ ミラネーズ》
グリーンアスパラでも随分と軟らか。
目玉焼きを半分に割り、濃厚な黄身をまぶして口に入れれば
ソースでなくてもアスパラと玉子ってこんなに合うんだねぇ。
雪のように唐墨が万遍無く降られている。
そのせいもあり塩味はやや強め。
上質な しらす も相俟って、
口の中を汐の風味が駆け抜けて行く。
パスタの茹で加減も上々。
《バゲット》1ピース100円。
これは既製品と思われ。
計3ピースをオーダー。
《牛赤身肉グリル150g》
ホントはもっと多い量を所望も、
事前に切り出してあるのだろうか
これ以上のグラム数はムリと言われ泣く泣く。
焼き加減はミディアムレア。自分的には丁度の感。
付け合わせの野菜ともども
塩・檸檬・粒マスタードでさらっと食す。
それ以外の調味料はまったく不要。
まだ満腹には遠いけど、たまには
これくらいも良いかも。
代わりにデザート多目に頂こうか。
《ほうじ茶のジェラート》
《林檎のタルト 栗のジェラート添え》
何れもほっとするような優しい味。
甘みも強過ぎず、〆には十分に満足。
中途からのワインは、
《アスコニ エクセプショナル・リースリング》
やはり「リースリング」に魅かれてしまう。
でもモルドバ共和国産は初めてかも。
後で調べたらルーマニアとウクライナに挟まれた小国なのね。
香りは高く、酸味は弱くほどほどの辛さ。
飲み口も軽めですい~っと喉を流れて行く。
3,500円は市価の2.5倍の値付けとややお高い。
全体のお代は〆て1.25万円。
評価はビストロ基準の☆五点満点で☆☆☆★。
何れの料理も塩が強く使われ、
全ての皿で野菜が印象的。