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好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

菅野静香~生まれいずるもの~展@相模原市民ギャラリー 2009年6月14日(日)

先月末、新橋の【ガーディアン・ガーデン】に行った時に、
「案内のポストカードを置かせて頂けますか?」と来ていた女性の二人組が、
持っていたのが、展示会の案内。

その後【TWS本郷/渋谷】でも見かけるに及び、勝手に”縁”を感じてしまった。

で、今日、電車を乗り継いでやって来た。
家からは二時間近くかかる【相模原市民ギャラリー】。
【JR相模原】駅ビルの4階にある。

ホームページでの案内は、この通り

市民ギャラリー自体はかなりのスペースだが、同展が行われているのは
”アート・スポット”と呼ばれるミニギャラリー風の一角。
展示数も十点と少ない。
イメージ 1

いや、でも、少ない数ながらも、三十分ほど、充分に堪能させて頂きました。

花・蝶・女性・動物といったモチーフが繰り返し登場するのだが、
描き方は正統。油絵に時に岩絵を使って、華やかに描き込まれている。

〔いろずきん図〕
肌の色も様々。色の異なる頭巾を被った若い女性が五人。
同じ方向を向き、ゆるやかに歩を進めている。
彼女等の頭上には、夫々頭巾と同色の蝶。
日常のようで、ありえない風景。穏やかな空間に、優しい時間が流れている。

〔ハウスプリント ドレス〕と題された四連の作品。
おもちゃのような家がプリントされた衣装やピアスを纏う、若い女性の顔のアップ。
あるものは恥らい、あるものは正面を見据え、あるものは横目を流す。
花に囲まれ、それに纏わり着く蝶が描かれる。

〔MACHI MUCHI〕
横たわる女性の身体は、花で覆われている。その上に停まる黒色の鳥は実を咥え、
それは花から採ったのか、それとも落として、新たな花を咲かせようというのか。
そして乱舞する蝶。
細い女性の手からは、それでも精気を感じる。

いい!これ。時間と交通費かけて来た甲斐あった。
もっと沢山観たい。今まで知らずにいたことが悔やまれる。