RollingStoneGathersNoMoss健啖部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

懐食みちば@銀座:懐石

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あの『道場六三郎』のお嬢さんがオーナーになって、銀座六丁目に開いている店。
ビルの8階にある。道場氏も時々姿を見せるそうだ。その時は調理場に、
えもいわれぬ緊張感が漂うと・・・・。

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こんな感じで席が設えられている。

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メニューが提示され、幾つかは料理の選択をしなくてはいけない。
ビールを飲みながら、説明を聞き、検討する。
表題にあるように、月毎で内容は変わるみたい。

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前菜は盛り合わせ。
《チーズ味噌漬け》
外は硬く中はとろけるよう。西京味噌の風味がうまい具合にチーズに移っている。
《豚足生姜》
臭みなし。ぷるぷると震える豚足が楽しい。

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お椀は《すっぽん冬瓜万頭》
冬瓜は薄切り。でも食感は楽しめる。饅頭の中にはエンペラを含め、
すっぽんの各部位が切り分けられて入っている。
出汁は濃厚。

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刺身は《オコゼと鰹》
オコゼは皮と肝が美味い。肝はカワハギとタメを張る。
鰹ははしりの爽やかな味わい。

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焼物は《焼やさいと鰤》鉄鍋で供される。
予め、別々に調理された野菜が鍋の中で一つになっている。
炊き合わせか?と思った。里芋の味付けは出色。

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煮物は《鮎 素麺》
茄子の味が濃く、まだ季節前だろうに美味い。
鮎は頭からバリバリと頂く。肝の苦味がたまらん。大人の味だ。
素麺もコシがあってつるつるだ。

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強肴は選択性。《鱶ひれ茶碗蒸》を選ぶ。
鱶ひれは小ぶりだが厚みのあるものがゴロゴロ入っている。食感良し。
かかっている餡は中華料理の”湯”か?素材の旨みがたっぷり溶け込んでいる。
玉子の硬さも上々。量も十分だ。

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食事は《麺類色々》を選択。更に、温・冷・カレー味といったバリエーションがある。
熱いものや辛いものは苦手なので、ここでは冷たい麺を。
手打ち麺はコシがあり、歯応え・噛み切り感良し。出汁もおいしいなあ。
表面に散らされている天玉が、油分が少なく好印象。

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デザートは二品盛り合わせ。《恵那の栗 季節のフルーツジュレ
饅頭の中の栗は熱々。頬張ると、口中に風味がぶわっと広がる。
ゼリーは爽やかな味わい。その下には林檎のシャーベット。さっぱりして良い。

ビールは5~6杯しか飲んでいないのに、思いの外お腹が脹れた。

懐石と名乗っているものの、様式だけを取り込んで、中身は和・洋・中の
美味いところを集めている。
良質の素材を、人数と時間という手間を掛け、兎に角美味しく仕上げている料理の数々。