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好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

複々製に進路をとれ 粟津潔60年の軌跡@ 川崎市市民ミュージアム 2009年3月21日(土)

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川崎市市民ミュージアム】は武蔵小杉からバスで10分。
停留所の名前にもなっている。が、自分は徒歩で行った。
少し早めに歩いて20分程度。丁度良い運動だ(勿論、往復、でね)。

施設自体は半円形のモダンな建物。開設20年というが、そうは見えない。
連休の中日で、天気も上々、桜の花もほころび始め、と三拍子揃っているので
(加えて、今月末迄の会期だしな)、
多少の混雑は覚悟で行ったが、あにはからんや、中は空き空き。
入場券はディスカウントで400円で購入済み。

閑話休題
しかし、チケットディスカウントのお店って、本当にあらゆるものがあると、
感心しきり。今回も都内のショップで購入したわけだが・・・・。


ミュージアムでは二度目の回顧展とあったが、ポスターを中心に
相当数が展示されている。

個人的には〔砂の女〕と〔心中天網島〕かな。
前者は前にもふれたけど、後者の『岩下志麻』もキレイだった。

あとは{文学座}を中心とした芝居ものも多く掲示されており、
題名とクレジットされている役者名を追うだけでも、随分と楽しい。

展覧会のタイトルが指し示しているように、『北斎』や『歌麿』、
『ウォホール』や『マチス』と言った画家からの引用(と、思える)も
多々あり、そういった面でも飽きない。

時代背景を勘案しながらの鑑賞も可能だし、作品の自己複製的な側面もあるから、
行きつ戻りつしていると、かなりの時間が経ってしまう。


また、この美術館、常設展もかなり充実している。
当日は
“昔のくらし・今のくらし 2009”
“戦後の作家たち”と題して『荒木経惟』『大島渚』『つげ義春』等などの、各作品群。
“博物館(歴史民俗)展示室”
と、盛りだくさん。
こんなことなら、時間にもっと余裕を持って来れば良かったと、後悔しきり。