RollingStoneGathersNoMoss健啖部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

国宝 三井寺展@サントリー美術館 2009年3月8日(日)

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”国宝 三井寺展”
サントリー美術館】は【東京ミッドタウン】の3階。
ただ、展示スペースは4階まで広がっている。
通常エレベーターで4階に行き、階段を降り、3階の出入り口につながる順路。

チケットはディスカウントで、850円で購入済み。
会期末(3月15日まで)も近いし、日曜ということもあって、
多少の混雑は覚悟の上で出かけるが・・・・。
中はそこそこの混雑。でも、思った程でもない。ふう。

例によって書や仏画は全てすっ飛ばし、偉いお坊さんの坐像も飛ばし、
仏像と画を中心に観て回る。

仏像は特に13世紀頃のものが良い。
〔吉祥天立像〕や〔阿弥陀如来立像〕
衣の表現が流れるようで、洗練されている。
また、お顔も小さく、柔和で美しい。惚れ惚れとしてしまう。

画の目玉は『狩野光信』。
しかし、生活に近い場での、襖や屏風なので、何れも痛みが激しい。
{桃山期}の作品だが、剥落やひび割れが、そこかしこに見られて、痛ましい。

『応挙』の〔山水図〕は右側は殆ど何も描かれておらず、左側に描き込みの多い
障壁画なのだが、同様に、左側の剥落が激しい。残念だなあ。

あと、「これは!」と思ったのが”秘仏”と紹介されていた〔如意輪観音坐像〕。
{平安期}の作品で多少お顔が大きいのが難だが、片膝を立てた半跏思惟の像は、
(罰当たりな表現だが)何とも色っぽい。
昔だったら、懸想する人も多く居ただろうと感じさせる、優美で端正なお姿。
これは想定外のもうけもの
三井寺のホームページに行っても、写真は掲載されていない)。

展示品の半分以上は飛ばして観たが、それでも一時間強の滞在時間。
かなりお腹いっぱい。