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好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

20世紀少年 第2章 最後の希望 @チネチッタ川崎 2009年3月7日(土)

話を語る手段として、序/破/急という手法がある。三部構成の作品には最適だが、
この『20世紀少年』は、オーソドックスな起/承/転/結を採用しているようだ。
前作の「終わりの始まり」が”起”、そして本作が”承”と”転”、当然最終作は
”結”になる。

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第1章も長い映画だったが、本作も同様に二時間を超える長尺の作品となっている。


CINE9の客席数は154。傾斜はきつめ、前の座席との間隔はゆったりしている。
上の方の席が観やすそうだが、今日は前から5番目を指定してしまったので、見上げるカタチになる。
中は八割程度の入り。


前作もそうだったが、まあ良くこれだけの俳優を集め、各地でロケを敢行し、群集シーンを撮り、
モノを揃え、そっくりな子役を集めたものだと、まず感心する。

映画自体は、前作がエンターテイメント性が濃いものだったのに比して、
本作は人間ドラマの側面が強い。

例によって、解る人には解るギャグや知識を散りばめて、ストーリーは進行するのだが、
最後の方の展開は、まあ想定通り。

繋ぎとしての役割を持たせたにしては、上映時間が短い。
色々なエピソードを詰め込んだため、距離感が弱くなり、全体的に散漫な印象を受ける。
また、現在と過去を頻繁に行き来するため、登場人物を同一化させるのがかなり大変だ。

ま、最終章への、最低限の役割は果たした、と言った評価が妥当か。

あ、あと、『常盤貴子』は老けメイクでも変わらずキレイだった。