RollingStoneGathersNoMoss健啖部

好奇心の向くままどたばたと東奔西走するおぢさんの日記、健啖部の活動報告。文化活動履歴の「文化部」にも是非お立ち寄り下さい

妙心寺@東京国立博物館 2009年2月7日(土)

2月8日(日)までの期間限定チケット(前期分)が、
ディスカウントで、何と吃驚の300円で売っていた。
迷わず、即購入。早速行って来た。

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妙心寺”は【平成館】で開催中。
前・後期で展示替えがあるようだから、行く人は注意が必要。

中はそこそこの混雑だが、土曜の昼下がりの時間帯ならこんなものか。
観るのに支障をきたすほどじゃあない。


入り口付近の偉いお坊さんの絵や書は全てすっ飛ばして、
『狩野元信』筆〔瀟湘八景図〕あたりから観始める。
今日は、屏風・掛け軸・襖絵を重点的に観ることを、最初から決めている。

白隠』筆〔達磨像〕は極太で豪快な筆使い。大きさともども、圧倒される。

狩野山楽』筆〔龍虎図〕はチラシやポスターに虎と豹があしらわれているが、
右双の龍が迫力有って良い。でも一番右端に描かれている梅の花が、なんとも可愛い。

狩野山雪』筆〔老梅図〕は襖絵。有り得ないカタチにのたうつ梅が、
画面一杯に描かれている。老梅だが、力強い。

『狩野元信』筆〔四季花鳥図〕は障壁画から切り取られ、八幅で構成されている。
オーソドックスな画面の中に、一羽面白い姿勢の小鳥がいる。こんなのは、初めて観た。

かなり絞って観たにも拘わらず、気がつけば一時間強、経っている。
う~ん。足が疲れて来たかも。
【本館】の常設展も観たいから、名残惜しいけど、ここいら辺りで出るとするか。


常設展とは言うものの、ここのは侮れない、展示替えも有るし。毎回行くのが楽しみだ。
今回も、

伊藤若冲』筆〔松樹・梅花・孤鶴図〕なんかが、さりげなく展示されている。
鶴は極端にま~るくデザイン化され、周囲を取り巻く花や石も丸。
一方松の葉は、こちらは激しく直線で描き込まれ、その対比が面白い。
若冲』が描くと、”花鳥画”もユーモラスになる好例。

『渡辺省亭』筆〔雪中群鶏〕
若冲』の流れではないけれど、鶏の絵。
これって水彩?と思わせるような淡い色彩。
若冲』のそれは”胡粉”が盛り上がっているけど、
こちらはあっさりと仕上げられている。
対極の画法だけど、どちらも好きだなあ。

結局、本館にも一時間弱いたので、計二時間か・・・・。
それ以外にも【東洋館】【法隆寺宝物館】が有るけど、今日はパスだな。